顎関節の解剖

小見山レポート「顎関節症」

  1. 顎関節症の原因
  2. 顎関節の解剖

顎関節の構造や動きについて説明します。

頭蓋骨は、15種類の23個の骨から構成されており、下顎骨(あごの骨)と舌骨以外は、結合して1つの骨のようになっています。 頭蓋骨は、脳を入れて脳頭蓋(6種類8個)と顔面の基礎を作る部分の顔面頭蓋(9種類15個)で構成されています。

顎関節は、これからの頭蓋骨内にある唯一の関節です。関節を構成するのは、下顎骨の関節突起である下顎頭と側頭骨の下顎骨との間に作られる関節です。顎関節には、関節円板と呼ばれる軟骨組織によって上下に分けられています。

顎関節の構造

顎関節を包む関節包は、緩く関節包の外に(外側靭帯)が付き直接顎関節を補強しています。また、蝶下顎靭帯と茎突下顎靭帯が付き、顎関節を間接的に補強しています。

外側靭帯

顎関節を補強する主要な靭帯は、外側靭帯(側頭下顎靭帯とも呼ばれる)です。外側靭帯とは、一般的には、水平線維と斜線維を一緒にしたものであり、主な機能は関節包の外側面の安定性です。

外側靱帯の断裂や過伸張は、拮抗作用を欠いた外側翼突筋の上頭の牽引によって内側へ関節円板を動かします。関節包内運動で示したように斜線維は口に開けるときの関節突起の動きを誘導する特制な機能を有しています。

副靱帯

茎状下顎靱帯と蝶下顎靱帯は顎関節の副靱帯です。 これらの靱帯の基部は、関節円板の内側に付着しています。蝶下顎靱帯と茎突下顎靱帯は、顎関節の機能に対して非常に限定的な役割しか果たしていない。

顎関節の動き

顎関節は、下顎骨の挙上-下制・前突-後退、および側方に動きます。 挙上-下制運動は、関節円板と下顎頭との間で行われる運動です。 そして前突-後退運動と側方への運動は、側頭骨と関節円板の間で行われている運動です。

この下顎骨の挙上-下制運動・前突-後退運動・側方運動の複合運動が咀嚼(そしゃく)運動、つまり噛む行為なのです。

挙上・下制

上下切歯の端の距離を測定すると平均50mm開き典型的には、成人の3本の指(近位指間関節)が十分入るすきまができる。 上下切歯の端間に2本の指が入らなければ異常と考えます。

前突・後退

下顎の前突は回転を伴わない前方への並進です。 前突は口を最大限に開けるための重要な要素であり、下顎の後退は大きく開き前突させた口を閉じるための重要な要素です。

側方運動

下顎の側方への移動、自動的な側方への方向は、主動筋の働く側に対して反対側あるいは、同側かに動きます。 成人では、一側方向へ平均最大変位は11mm程度が正常です。下顎の側方運動は、たいていわずかな並進と回転を伴います。

顎関節の動作に使われる筋肉

  • 挙上 ...(側頭筋)→(咬筋)→(内側翼突筋)
  • 下制 ...(外側翼突筋)→(舌骨上筋群)→(舌骨下筋群)
  • 前突 ...(外側翼突筋)→(咬筋)→(内側翼突筋)
  • 後退 ...(側頭筋)→(咬筋)
  • 側方運動 ...(同側の側頭筋)→(反対側の翼突筋)→(咬筋)

咀嚼筋顎(開閉する筋肉)は、「外側翼突筋」「内側翼突筋」「咬筋」「側頭筋」の4つがあげられる。 咀嚼筋は、下顎枝の内外面に広がる強大な筋群で起始部は、頭蓋骨より始まり下顎枝に付着しており、三又神経の第3枝(下顎神経)の支配を受けて、筋肉の走向に収宿し咀嚼、嚥下、発声などの機能に関与しています。

咀嚼筋は、主に下顎骨を挙上する筋で閉口筋ともいう。 また下顎骨を下げる筋群として舌骨上筋と舌骨下筋があり開口筋ともいいます。 下顎骨に付着している咀嚼筋群および舌骨筋群の付着部とその作用方向を示したもので、筋の作用方向はおおむねその筋走向と一致します。

咬筋

下顎骨を上方にあげて、上下の歯を噛み合わせる咬筋は浅部、深部ともに分けられる。浅部は咬筋の下部分を占める平行四辺形の筋肉で起始部から後下方に斜めに走っている。深部は浅部の内側にあり咬筋の後上部を占める扇状の筋肉で起始部より下方に走っている。

側頭筋

下顎骨を拳上する、ただし後走部は下顎骨を後方に引っ張る。

外側翼突筋

下顎骨を前方に引出す。左右が同時に働くと下顎は、前方に出るが、片側のみ働くと側方運動となる。

内側翼突筋

下顎骨を上方にあげ上下の歯を噛み合わせる。

小見山レポート「顎関節症」

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